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統計とコンピュータ 改訂版

 第1問〜第3問が過去問,第4問が補充問題,第5問は,表計算ソフトの扱いに慣れたい人だけがやるべき問題である。 多少表示が変なところもあるが,心の目を鍛えることで対処していただきたい。 第5問はほとんどおまけに近いので,無理してやる必要性はない。

 解説はこちら。


第1問 (配点 20)
 次の相関表は,20人の生徒に対して行った2種類の技能テストの得点に関する度数を表している。 2種類のテストの得点をそれぞれ変量で表し,1点,2点,3点の3段階で与えられている。 例えば,この表によるとが3点でが1点の生徒は8人である。

(1) 変量が各々1点,2点,3点となる場合の相対度数は,順に[ア][イ][ウ][エ][オ][カ]であり,変量の平均値は [キ][ク]である。

(2) 2種類の技能テストでの得点の合計点を各生徒に対して計算した。 これを変量とする。 このとき,変量の最大値は[ケ]点で,その相対度数は[コ][サ]である。 また,変量の平均値は[シ][ス]点,分散は[セ][ソ]となる。

(3) 変量の標準偏差は[タ][チ]点,変量の標準偏差は [ツ][テ]点である。 また,2種類の技能テストの間の相関係数は,[ト][ナニ]となる。

〔平成16年・数学IIB・試行問題〕

第2問 (配点 13)
 次の資料は2科目の小テストに関する5人の生徒の得点を記録したものである。 2科目の小テストの得点をそれぞれ変量とする。

生徒番号
10

 以下,計算結果の小数表示では,指定された桁数の一つ下の桁を四捨五入し,解答せよ。 途中で割り切れた場合は,指定された桁までにマークすること。

(1) 変量の分散を小数で求めると,[ア][イ]となる。

(2) 変量を使って新しい変量
  [ウ]
で定めると,変量の平均は0になる。

(3) 変量を使って新しい変量
     ___
  [エ]
    [オ]

で定めると,変量の分散は変量の分散と同じになる。

(4) 変量と変量の相関係数を,変量と変量の相関係数を´と し,それぞれの2乗をと(´)で表すと
  [カ][キク]
  (´)[ケ][コサ]
となる。

〔平成18年・数学IIB・本試験〕

第3問 (配点 7)
 変量と変量を観測した資料に対して,相関図(散布図)を作ったところ,次のようになった。 ただし,相関図(散布図)中の点は,度数1を表す。

(1) 二つの変量の相関係数に最も近い値は[ア]である。 [ア]に当てはまるものを,次のEのうちから一つ選べ。
  −1.5  @ −0.9  A −0.6  B 0.0
 C 0.6  D 0.9  E 1.5

(2) 同じ資料に対して度数をまとめた相関表を作ったところ,次のようになった。 例えば,相関表中のの7という数字は,変量の値が60以上80未満で変量の値が20以上 40未満の度数が7であることを表している。


 このとき変量のヒストグラムは[イ]であり,変量のヒストグラムは[ウ]である。 [イ],[ウ]に当てはまるものを,次のDのうちから一つずつ選べ。

〔平成18年・数学IIB・本試験・改題〕

第4問 (配点 20)
 次の表は,あるクラスで行った試験の得点に関する度数を表したものである。 試験の得点を変量で表す。

8 3 5 6 5 2 3 6 10
5 6 4 6 6 4 7 5 4
3 6 9 5 4 7 6

(1) 変量が各々4点,5点,6点となる場所の相対度数は,順に[ア][イウ][エ][オカ][キ][クケ]である。

(2) 成績の中央値(メジアン)は[コ][サ]である。

(3) 変量の平均値は[シ][ス]であり,分散は[セ][ソタ]である。

(4) 別のクラスで同じ試験を行った。 このクラスでの得点を変量で表す。 の平均値は6.4,の標準偏差は1.9であった。 また,このクラスの人数は25人である。 このとき,これら2つのクラスの受験者全体の得点の平均値は[チ][ツテ]であり,分散は[ト][ナニ]である。


第5問 (配点 30)
 次の文章を読み,下の問い(問1〜4)に答えよ。

 ある高等学校で,生徒の健康診断が行われた。 その結果をもとにして,「太りすぎ」と「やせすぎ」と思われる生徒にアドバイスを行うことにした。 アドバイスの対象となる生徒を選び出すため,各生徒の身長(単位cm)と体重(単位kg)から,次のように定義した肥満度Aと 肥満度Bの二つの指標を利用する。

  標準体重=(身長−100)×0.9
  肥満度A=(体重/標準体重−1)×100
  肥満度B=(体重/(身長))×10

表1 ある学年の健康診断結果
ABCDEFGHIJ
1番号身長体重標準
体重
肥満
度A
肥満
度B
判定
判定
  
23A001156.550.5       
33A002174.362.0       
43A003166.173.0       
 
2413F040164.460.5       
242合計         

 指標の値などを求めるために,表計算ソフトウェアを用いることにして,ワークシートを表1のように作成した。

 【使用する表計算ソフトウェアの基本機能】
算術演算記号:四則演算記号として+,-,*,/を,べき乗演算記号には^を用いる。
セル範囲:セル範囲を開始のセル番地〜終了のセル番地と言う形で指定する。 例えばA1〜B2と記述すれば,A1,B1,A2,B2の四つのセルからなるセル範囲を指定することができる。
SUM(セル範囲):指定されたセル範囲にあるセルの数値の合計を求める。
IF(条件式,条件式が真の場合の値,条件式が偽の場合の値)条件式の真偽により,異なる値を求める関数で, 条件式は
  値  等号または不等号  値
として記述する。 には,定数のほか,セル番地や計算式も書くことができる。 例えば,あるセルにIF(B10=0,1,2)と入力すれば,B10番地の値が0に等しい場合には1が,そうでない場合には2が求められる。

 なお,セルや関数の( )内に計算式を入力する場合,計算式の先頭に演算記号+,−は使えないものとする。

問1 次の文章の空欄[アイウ][タ]に入れるのに最も適当なものを,下の解答群のうちから 一つずつ選べ。 ただし,同じものを繰り返し選んでもよい。 (例えば,[アイウ]にB2*C2の計算式を構成する場合は,0CDと解答する。)

 各生徒の指標の値を求めるには,まず,3A001番の生徒の標準体重,肥満度A,肥満度Bを求める式をそれぞれD2,E2,F2 番地に入力し,それぞれの第3行から第241行の範囲に複写する。 このとき,D2,E2,F2の各番地に入力する計算式は次のとおりである。
  D2番地 ([アイウ])*[エ]
  E2番地 ([オカキクケ])*[コ]
  F2番地 ([サシスセソ])*[タ]

[アイウ][タ]の解答群
 B2  @ 0.9  A 1  B +  C *  D C2  E 3
F 100  G -  H /   D2   90   10000000   ^

問2 次の文章の空欄[チツテ][トナニ]に当てはまる計算式を構成するために,下の解答群の うちから最も適当なものを組み合わせて答えよ。 (例えば[チツテ]にIF(E2<-10,1,0)/IF(E2<-20,1,2)という計算式を構成する場合は,0bF と解答する。) ただし,同じものを繰り返し選んでもよい。

 また,文章の空欄[ヌ][ネ]に入れる最も適当なものを,48ページのそれぞれの解答群のうちから 一つずつ選べ。

 肥満度Aと肥満度Bの値をもとに,各生徒について「太りすぎ」または「やせすぎ」を判定する。 ここでは,表2および表3の判定基準を採用する。 ただし,は肥満度Aの値,は肥満度Bの値とする。

表2 肥満度Aの判定
判定基準判定
20<|太りすぎ または やせすぎ
10<||≦20太りぎみ または やせぎみ
|≦10普通
表3 肥満度Bの判定
判定基準判定
160<太りすぎ
145<≦160太りぎみ
115≦≦145普通
100≦<115やせぎみ
<100やせすぎ

 G列のセルには,その行の生徒が肥満度Aで「太りすぎ」または「やせすぎ」と判定された場合は1が,それ以外の場合は 0が求まるようにしたい。 また肥満度Bについても,同様の判定結果がH列のセルに求まるようにしたい。

 そのために,G2番地のセルに計算式[チツテ]を入力し,それをG3〜G241のセル範囲に複写する。 また,H2番地のセルに計算式[トナニ]を入力し,H3〜H241のセル範囲に複写する。

 なお,表2および表3で示した肥満度Aと肥満度Bの判定を次の絶対値関数
  ABS(セル番地 または 数値)
を使って書き直し,肥満度AはG2番地のセルに計算式IF([ヌ],1,0),肥満度BはH2番地のセルに計算式 IF([ネ],1,0)をそれぞれ入力しても同じである。

[チツテ]の解答群
 IF(E2<-10,1,0)  @ IF(E2<-10,0,1)  A +  B IF(E2>10,0,1)
C IF(E2>10,1,0)  D -  E IF(E2<-20,0,1)  F IF(E2<-20,1,2)
G *  H IF(E2<-20,1,0)   IF(E2>20,0,1)   /
 IF(E2>20,1,0)   IF(E2>20,1,2)

[トナニ]の解答群
 IF(F2<100,1,0)  @ IF(F2<100,0,1)  A +  B IF(F2>145,0,1)
C IF(F2>145,1,0)  D -  E IF(F2<115,0,1)  F IF(F2<115,1,2)
G *  H IF(F2<115,1,0)   IF(F2>160,0,1)   /
 IF(F2>160,1,0)   IF(F2>160,1,2)

[ヌ]の解答群
 10<ABS(E2)  @ 10<ABS(F2)  A 20<ABS(E2)
B 20<ABS(F2)  C 20>ABS(E2)  D 20>ABS(F2)

[ネ]の解答群
 30>ABS(E2-100)  @ 30>ABS(E2-130)  A 30>ABS(E2-160)
B 30<ABS(F2-100)  C 20<ABS(F2-130)  D 20<ABS(F2-160)

問3 次の文章の空欄[ノ][ヒ]に入れるのに最も適当なものを,下の解答群のうちから 一つずつ選べ。 ただし,同じものを繰り返し選んでもよい。

表4 肥満度Aと肥満度Bの判定分類表
 肥満度B
判定が1判定が0



判定が1  
判定が0  

 肥満度Aの判定と,肥満度Bの判定とは,同じになるとは限らない。 そこで両方の判定結果を組み合わせて,それぞれの項目に該当する人数を求め,表4の判定分類表を作成することにした。 そのために問2で求めた判定Aが1の人数,判定Bが1の人数および全生徒数を利用して,次の(1)〜(4)の 順序で計算する。

(1) 判定Aが1で判定Bが0の人数を求める
(2) 判定A,Bともに0の人数=[ノ]−(1)で求めた人数
(3) 判定A,Bともに1の人数=[ハ]−(1)で求めた人数
(4) 判定Aが0で判定Bが1の人数=[ヒ]

[ノ][ヒ]の解答群
 (判定Bが1の人数)−(判定Aが1の人数)
@ (判定Aが1の人数)−(判定Bが1の人数)
A (判定Bが1の人数)−(判定A,Bともに1の人数)
B (判定Bが1の人数)+(判定Aが1の人数)
C (判定Aが1の人数)
D (判定Bが1の人数)
E (判定A,Bともに1の人数)−(判定Aが1の人数)
F (判定A,Bともに1の人数)−(判定Bが1の人数)
G (全生徒数)−(判定Aが0の人数)
H (全生徒数)−(判定Bが1の人数)
 (全生徒数)−(判定A,Bともに0の人数)
 (全生徒数)−(判定A,Bともに1の人数)

問4 次の文章の空欄[フヘホ]に当てはまる計算式を構成するために下の解答群のうちから最も適当な ものを組み合わせて答えよ。 ただし,同じものを繰り返し選んでもよい。 (例えば,[フヘホ]にA2*C2の計算式を構成する場合は,0aAと解答する。)

 問3の最初のステップ(1)を求めるには,44ページの表1のI2番地のセルに計算式IF([フヘホ],1,0)を 入力し,それをI3〜I241のセル範囲に複写する。 次に,I242番地のセルにI2からI241の合計を求めればよい。

[フヘホ]の解答群
 A2  @ B2  A C2  B D2  C E2  D F2  E G2
F H2  G +  H -   *   /   =   >

〔平成11年・情報関係基礎・追試験〕

○解答

第1問 (目標時間:14分)
第2問 (目標時間:9分)
第3問 (目標時間:3分)
第4問 (目標時間:20分)
 
第5問 (目標時間:28分)
 

 別解:サシスセソタ=c90d65,チツテ=c29,トナニ=c20


 解説はこちら。

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